追手を逃れ荒廃した街ウドに逃げ込んだキリコ。
宇宙的な1話と違い打って変わってとにかく絵が泥臭い。戦争後に仕事のなくなった元兵士達の扱いは紅の豚の空賊達を彷彿とさせます。
治安警察は暴走族と手を組み黒い利権を手にし、またトカゲの尻尾切りの如く黒い組織を潰していく、、、
その中で翻弄されるキリコ。
といった流れがボトムズの第2話です。
ボトムズ2話のツッコミどころ
キリコ、1話では危険回避したりと謎の最強感を出されてたのに意外と弱くね?というところ。
雑魚キャラの暴走族にフルボッコにされてあっさり拉致されたりね。生身では弱いのか?
あくまでもロボット物なので白兵戦は普通レベルというのはガンダム的なノリなのだろうか。
やっぱりボトムズは音楽が最高
1話でも書きましたが、ボトムズに限らず80年代のアニメはとにかく音が良い!2話でも音の良さに感動するヒラノでした。
憂いを帯びた主題歌からして、同じく80年代アニメの機甲創世記モスピーダと同じくらいカッコ良いんですよね。 ロンリーソルジャーボーイだし。
いや、モスピーダのほうが1枚上手かな。曲もタケカワユキヒデと久石譲の神タッグだし。
ボトムズの主題歌、モスピーダばりにもうちょい男臭さが欲しかったかも。ちなみにモスピーダもdアニメで観られるので気になった方はぜひ。
ボトムズは劇中BGMも安っぽいサンプリングではなく、生ドラムをしっかり録音しているあたりがやっぱり最高。 世代的にこのあたりのアニメは全部そんな感じなのかも。
閑話休題。
紅の豚の空賊とボトムズ乗り
導入でもちょっと触れましたが、戦争では英雄扱いなのに戦争が終わったらあっさり手のひら返されて仕事無し、というのが紅の豚と似てるなーと思いました。
紅の豚の場合は飛行機使って賊行為をしたり逆に賞金稼ぎしたり。ボトムズでも仕事が無い元軍人の描写が出てきます。
こういったアニメのさりげない背景の書き方好きですねー。
天空の城ラピュタでも、大人になってからわかったことがけっこうあって、例えば最初にパズーが働いている炭鉱の街の描写とかですね。
「もうこの炭鉱も終わりか、、、」なんてセリフ、ラピュタのストーリーには全く関係ないのですが、理解できる年齢になると物語の背景としてジワジワ染み込んできます。
ボトムズにもキリコ以外にも悲惨な境遇や覇気を失った元軍人がたくさん出てきて、物語にいい感じの憂いを落としてくれます。
暴走族から逃走するキリコ
警察との抗争のうやむやの中、暴走族のアジトからの逃走に成功するキリコ。
1話と2話だけ観ただけでは『我が闘争』というサブタイトル付けたらめっちゃ似合う作りじゃないかと。
暴走族からかろうじて逃げ出し、ゴミ処理場で発見したボトムズ。キリコは逃げ込んだボトムズの筐体の中で落ち着きを得ます。
「オレはお袋に抱かれたような気持ちでいつの間にか眠ってしまった・・・」
ひとり語りが渋い、、、。しぶすぎる。。。
第2話『ウド』の感想ですが、面白さ70点でした。
ボトムズは2019年現在、dアニメストアとU-NEXTで観ることができますが、ボトムズだけ観るならdアニメストアが月額440円と安いのでおすすめです。