PC版マイクラにハマり中のヒラノです。
私は以前、発達障害の子供達のための施設でお手伝いをしていたことがあります。
そこは学校が終わってからの放課後の時間をいろんな遊びをして過ごそう的なコンセプトの施設で、特にマイクラ好きな子が多かったんですよね。
好きなように家を建築したり、TNTでひらすら爆破したりと遊び方はいろいろですが、私の記憶ではボール遊び以外ではほとんど子供の隣でマイクラ観ていたような気がします。
年齢的にマイクラを自分でやるのがまだ難しい子もYoutubeでマイクラの動画観たりしていて、その理由が発達障害からなのかはわかりませんが、とにかく子供ってマイクラ好きなんだなとこの時初めて思いました。
子供と一緒にマイクラを通じてプログラミングを使うのっていいなーなんて最近思って、以前から学んでいる言語であるPythonを使ったマイクラプログラミングを子供達と一緒に触れてみるのもいいかもなあなんて思い始めました。
ただ、大規模な施設ですと保育の資格も必要ですし、一人で運営するのはまず無理です。
私くらいの規模ならたまにどこかの場所を借りてマイクラ教室やるくらいだったらできるんじゃないかなーと思い、マイクラを使ったプログラミングで遊ぶ教室を開いてみようかと考えました。
マイクラを使うためのPCの準備
先程述べた施設では子供達用のPCはノートPCを使っていました。
ネットやYoutubeを閲覧したりするぶんには全く問題ありませんでしたが、マイクラのプレイでは重くなりカクカクしていた印象があります。
私の記憶では5万円くらいでスペックはCore i3の据え置きノートだったと思います。ビデオカードは搭載していなかったんじゃないかなと。このくらいだとプレイするだけでもちょっと厳しいので、負荷のかかるModを動かすのは厳しいのではないかと思います。
PythonプログラミングをやるだけのModなら私が今使っているMacBookProでもできましたが、他のModを入れた上でプログラミングもやりたいとかなってくると難しいでしょう。
デスクトップにもノートにも利点はあるので、それぞれマインクラフトに向いたPC環境を整える必要があります。
個人で小規模に教えることを前提として、教室内の人数は一度に最大4人までとしました。
デスクトップPCを使う場合
私が調べた限りマインクラフトのプログラミングに適したスペックはざっくりこんな感じです↓
- CPU Core i5 4690
- メモリ8GB
- ストレージ SSD 200GB以上
- ビデオカード GeForce GTX 1050 Ti
PCに必要なメモリとマイクラへのメモリ割り当てはこちらを参考にさせていただきました。
[blogcard url=”http://chanhino.com/minecraft-ram-settings/”]あくまでも4GBがマイクラへの割合なので、PC自体に必要なのは最低8GBです。
もし、ついでに動画編集等もやるよってなると16GBは欲しいところです。でもマイクラプログラミングだけなら8GBで充分でしょう。
SSDはシステムストレージとして使います。マイクラだけなら200GBもあれば普通に使えます。SSDは外せません。小容量の物でもいいので必ず付けましょう。
GTX 1050 Ti相当に対してボトルネックにならない範囲のCPUを選ぶのであれば、i5以上は欲しいところです。
もし動画編集するならi7以上が欲しいですが、マイクラプログラミングだけならコストを抑えてi5にして台数を確保したほうがいいです。
比較的新しいチップセットのマザーボードがあって、拡張性だけ確保してあればあとからいろいろやりたくなった時にCPU換装すればOKなので。
同じ機種で絞らなければ、中古で1台あたり4万〜5万円で揃えられると思います。
ビデオカード無しの機体に相応のビデオカードを増設するとかで割と対応できると思う。
その際、注意したいのは補助電源が必要なビデオカードがあることや、ケースサイズの問題です。
ロープロサイズ(細いデスクトップPC筺体)の場合、必要なスペックのビデオカードが入らなかったりします。省スペースPCは電源も非力なものが多いです。
マイクラの必要スペックを検索していて、よくヒットする記事で紹介されているのがガレリアです。
かなりの方がガレリアを推していて、10人中7〜8人はマイクラやるならガレリアを買おう!と言ってます。
もし近所にゲーミングPCが欲しい人がいて教えるとしたらGALLERIA RH5 2600搭載を推します。低価格帯ならRyzenを使っているAMDが安くて手頃なので。昔はCPUといえばインテル帝国独占状態でしたが、Ryzenが出てからはAMD一択です。
私的にはマイクラだけならガレリアほど良い物を揃える必要はないかと思いますが、保証面で新品を購入する必要があったり、同型のPCを揃えたいといった場合は新品の方が勝手がいいのでしょう。中古はタマが揃っていない機種ですと揃えるのに時間がかかったりしますからね。
また、過去にガッツリと仮想通貨のマイニングに使われていたりすると全体的に傷んでいてすぐに故障するといった事故にも遭いかねません。
あと、デスクトップの場合はディスプレイも必要になります。画面サイズは22〜24インチもあれば充分です。あくまでもプログラミング用ですので、フレームレートの動きの速さは求めないのでこちらも中古で1枚あたり5,000円程度です。
4台ぶんのセットを用意するとして、18万〜22万円といったところでしょうか。
ノートPCを使う場合
ノートPCの場合も大体一緒ですが、あとから仕様変更がしずらいのでデスクトップよりも若干ハイスペックのものを揃えておいたほうがいいでしょう。
- CPU Core i7 7700HQ
- メモリ8GB
- ストレージ SSD 200GB以上
- ビデオカード GeForce GTX 1050 Ti
7700HQと1050 Tiのマイクラ動作エビデンスはこちら↓
[blogcard url=”https://www.google.co.jp/amp/s/pc.watch.impress.co.jp/docs/column/pc_koubou/1074/099/amp.index.html“]
Modをガンガン動かしてもかなりサクサク動くようです。
7700HQと1050 Tiを搭載したPCは中古で大体1台あたり8〜9万円あればどうにか揃えられるかと思います。
新品を選ぶ場合は同じくドスパラがリリースしているASUS TUF Gaming FX504GEが良いと思います。
SSDは128GBと小さいものの、ビデオカードは1050Tiで充分な機能です。新品で揃えると4台で約44万円になります。
これより下のスペックであるASUS TUF Gaming FX505GDですとストレージがHDDなのとビデオカードが1050なので不向きです。
予算次第ですが、ビデオカードをGTX 1060の物を選んでおけば後々影Mod等を入れたくなった時もスムーズに楽しめそうです。ノートはビデオカードの変更が容易ではないため、デスクトップのようにとりあえず低スペのものを入れて使えなかったら変えようという方法が使いにくいです。
追記:ビデオカードが旧式のGeForce 960Mでもそれなりに動作したという記事があったので貼り付け↓
[blogcard url=”https://little-beans.net/review/laptop/mbook-t-01/”]影Modを抑えめでちょっと使う程度なら大丈夫そうな感じです。
ノートPCを使う場合、とりあえずはディスプレイを使わなくてもいいので、中古なら4台で32万〜36万円になります。
960M搭載の中古ノートPCでもよければ1台50,000〜60,000円程度でしょうか。この場合、トータル24万円程度までコストを抑えられそうですね。個人でと考えるとこのあたりの数字が割と現実味を帯びてきます。
開業するのであれば経費として計上できますから、採算が合うのであれば思い切って先行投資するのはありですね。
後述しますが、ノートPCは場所がレンタル会議室等に持ち運び&設営が簡単なぶん、熱がこもりやすいので故障のリスクはデスクトップPCよりも高いと思います。
もしノートPCで影Mod等を入れてガンガンに回すつもりなのであれば、ノートPC用の冷却パッド等があったほうがあとあと後悔せずにすむでしょう。
私はMacBookに合うという理由だけでZALMANの古い物を8年近く愛用しています。
[itemlink post_id=”12963″]
最近は安くてファンがいっぱい付いてて冷えそうな冷却パッドが沢山リリースされているのでこのへんから選んでみてもいいかもしれません。
[itemlink post_id=”12962″]
eGPUで拡張する
すでに趣味や仕事で使っているロースペックのノートPCが余っているよーという方はeGPUでグラフィック機能だけを拡張するというのもありです。
eGPUは外部に設置したビデオカードをThunderbolt3経由でデータ変換し、ゲームのグラフィック機能をサポートしてくれますので、本体にThunderbolt3端子がないと使うことができません。
Thunderbolt3端子は大体2015年以降のノートPCに装備されていることが多いです。
予算はビデオカードを入れる箱が25,000円前後、GTX 1050 Ti本体が12,000円前後です。約40,000円プラスすればノートPCのグラフィック機能を拡張できます。
すでに該当のノートPCを持っていれば4台分で16万円程度です。新規に揃えるよりは安上がりです。
詳細はこちらのURLを参考にすると良いでしょう。
[blogcard url=”https://camera10.me/blog/egpu-akitio-thunder3-pcie-box”]プログラミングができる場所の確保
オンラインで教室ができれば手っ取り早いのですが、オンライン環境が用意できるユーザーは限られています。
それにオンラインができるくらいだったらすでに教室を見つけているでしょうから、やはり距離的に近い方を対象にするべきです。
マイクラプログラミングはカフェで英会話レッスンするような感覚ではできません。子供相手ですし、静かで広めの空間が必要かと思います。
事務所や広めの持ち家がある場合はすぐにでも可能でしょう。私はあいにく設備が無い、、、ということで、地域の公的な施設を借りるのがいいかと考えました。
自治体にもよりますが、会議室のような場所は1時間100円程度からレンタル可能です。これまで実際にいろんな自治体の会議室を見てきましたが、高くても1時間300円程度におさまります。
プログラミング教室は単発でやる場合、設営と撤収含め長くても2時間程度で充分だと思います。
生徒さんが使うテーブルと椅子、PC用の電源さえ確保できればとりあえず形にはなります。
ただし、安いだけにいろいろな団体が気軽にレンタルしますので、場所の確保が難しいというデメリットはあります。
まとめると、
- 自宅や事務所等の常設場所が確保できているならデスクトップをメイン機に
- デスクトップ、ノート共にそこそこのビデオカードを搭載したPCを用意する必要あり
- レンタル会議室や出張教室ならノートPC一択
例えば、たまに会議室等の場所を借りて開催してみるとかの場合、ノートは便利です。
ノートなら生徒さんが増えた場合でも10台は余裕です。1人で対応できるかどうかは別として運搬は簡単ですよね。
都市部では電車移動がメインだと思いますが、手持ちでも頑張れば4台くらいはいけるかもしれません。
個人的にはゲーミングPCの雄であるエイリアンウェアの型落ちなんかを探してみたいところですが、そんなに中古市場のタマが揃っているわけではないので見つけるのは大変そうです。
実際に教室を開く場合は教科書等が必要ですし、コレが1番大変かと思いますが、また次の機会にでも書こうかと思います。