7年に1度の危険すぎる祭り『御柱祭』に参加してきたのでレポするよ!

上社の御柱祭

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あなたは御柱祭を知っていますか?

 

テレビのニュースなどでその祭りの様子が放送される時、明らかに祭り現場のヤバすぎる雰囲気が手に取るようにわかります。

 

そう、『男達が大木に乗って決死の覚悟で坂を駆け下りるあの祭り』です。

諏訪大社・上社の御柱祭

御柱祭というのは長野県の諏訪地方にある諏訪大社で催される7年に1度しかやらない祭りです。

 

 

たいていの祭りって1年に一度やりますね。オリンピックでも4年に一度やってます。そもそもなんで7年に1度しかやらないんだって思いますよね?地元の人に聞いたのですが明確な理由はわかりませんでした。

 

恐らく、伊勢神宮が20年に1度建て直しをするのと同じ理由なのではないかなーと思ってます。神様の入れ替え的な意味ですね。

 

今回祭りに行ったきっかけは知人からの誘いだったのですが、僕は見物のつもりだったんですよね。でも、実際行ってみたら法被(はっぴ)を渡されていつの間にか参加してました。

御柱祭当日。綱を引っ張りました。

朝6時起きで7時半集合。僕は前日に知人の家に泊まり、緊張して眠れずまだ眠い状態。

 

祭りに参加することすら半信半疑の状態でここまで来てしまいました。だって明らかにヤバそうな祭りってのだけはわかっていたわけですから。

 

更に前夜からの冷たい雨でどうにもテンションが上がらない。。

御柱祭

 

知人に聞いてみると、ご神体であるもみの木を何百人という人で引っ張って町を歩くとのことです。

上社の御柱祭

※↑画像はこの日の山出しという行事終了後の状態。

 

この大木につなげてあるなが~い綱を大勢で引っ張るわけです。ご神体である大木は10トン以上。車輪も何もついていない大木を人の力だけで引っ張るので綱は何百メートルにもなります。

 

こんなぶっとい綱なのに「昨日切れちゃってさー」って、近くのおっちゃんが教えてくれました。どんだけ重たいんだよ!

上社の御柱祭

 

ちなみに↑の画像の太い綱に、各自手で引っ張る用の短い綱をくくりつけます。

上社の御柱祭

 

この短い綱のシステムがおもしろくて、実際に僕の横の空いてるスペースに「ここ入れてくれますかー?」と入ってくる方がたくさんいました。携帯ストラップのようにくくっているだけなので、付け外しが自由なのが良い!

 

どうやら僕らは早く着いてしまったらしく、その場で約1時間ほど待機しました。

 

気温は寒くないものの、雨で下がってしまったテンションを強引に上げるため、振る舞い酒である日本酒(タダ)を飲みまくりカラダを暖めてスタート!

上社の御柱祭

 

朝9時過ぎの時点で周りの人からガンガンに酒を注がれ、すでに僕は酔っぱらい状態でした。

 

道中も振る舞い酒!参加者は無料です。日本酒樽には『真澄』ってラベルが・・・これ高い日本酒じゃなかったっけ?

上社の御柱祭

動くからお腹も空くよね!ってことで道中にある休憩ポイントで焼きそばをもらって食べたりしていました。ごちそうさまです。

 

お腹もふくれ、綱を引っ張ること約1時間半。

上社の御柱祭

御柱祭メインイベント・ついに木落し坂に到着!

噂のデンジャラスゾーン・木落し坂前に到着です!

上社の御柱祭

 

今いる場所から15mほど先にある小高い場所まで行き、その先にある崖のような坂から一気に大木を落とすのです。これぞ僕がテレビで見てきた光景。

 

ただでさえ不安になってる僕にさらなる恐怖が襲いかかります。

 

「小さなお子様、お年寄り、女性は危険ですので今すぐ綱から離れて下さーい!横の階段から坂の下まで降りて下さい!」

 

このアナウンスで完全にビビってしまった

 

あれです。あれを思い出したのですよ・・・

 

ディズニーランドのスペースマウンテンに並んでいる時、通路脇にある『脱出ゾーン』を。

 

何度も何度も繰り返し注意をうながすアナウンス。僕の足は恐怖のあまり脱出ゾーンである横の階段に向かいそうになりました。

 

が、ここまで来て御柱祭のメインイベントである木落しに参加しないのは本当にもったいない!こうなったらもったいない精神で切り抜けるしかありません。

 

そしてついにその時がやって来ました。

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傾斜角30度、距離80mの坂の上です。この場所に来る直前、引っ張られる綱に押されて坂の横の急な斜面に滑り落ちてしまい、既に全身泥だらけ状態。

 

そんなわけでこんな不安な表情しか出来ません。

上社の御柱祭

 

しかしあっという間にクリア!

上社の御柱祭

 

実は僕がいたのは綱の真ん中から先端にかけてのあたり。綱はめちゃくちゃ長いので、実際に勢いつけて木を引っ張るのは根元の方だけ。

 

つまり、余計な綱を半分ほど降ろす時に丁度僕らは坂の下まで着いてしまったわけです。

 

今考えると、素人の僕達にそんな危険なことをさせるわけがない。そりゃそうだよなぁって感じですが、現場にいる時は全く安心出来ませんでした。本当に怖かったです!実際に僕達も坂の横に滑り落ちましたし!

 

なにはともあれ、そこそこ安全圏である坂の下から木落しを観覧出来ることになりました。

御柱祭・木落しのシーンを下から撮ってみた

下から見た木落しのシーンはコチラ!

上社の御柱祭

僕が参加した諏訪大社の上社の御柱祭は、ご神木に『めどでこ』というV字型の木を付けてその上に人が乗ります。このスタイルは初めて見ました。

 

一般的にはもう一つの社である下社の木落しのほうがダイナミックで有名です。全国ニュースで流れるのも下社が多いです。

 

上社のほうは人が乗っているだけあって華やかな印象が強く、Vの字が綺麗に落ちる姿は圧巻!

 

僕が参加していた地区は8本あるうちの1番小さくて細い柱のはずなのに、それでも迫力満点でした。

御柱祭のもう一つの見どころは川越し

 

上社の御柱祭

この川を越えたらこの日は終了。川越しの場面がクライマックスです。

 

10トン以上ある大木が文字通り川を越えてしまうのです。

 

最後の盛り上がりポイントだけに、対岸に設置された観覧席もめちゃくちゃ人が多かったです。

 

僕は川越しの時は参加せずに対岸で観覧してましたが、ものすごい勢いで大木に乗った男達が川に入っていく光景は今まで観たことのない緊張感に包まれていました。

 

川で人が流されないように消防や救急隊の方が川の中で待機していて、心配でそっちばっかり見ちゃってましたね。

刺激が欲しければ御柱祭に行け!

今回、御柱祭に初観覧&初参加してみて、洋楽器を使ったお囃子が特に印象的でした。

 

1200年くらい続いている神社のお祭りなのにトランペットとブラスバンドで使うドラムでマーチを演奏するんです。これってめちゃくちゃ斬新ですよね。

 

僕は今までこんな変な祭りは見たことがありません。そういう意味でもかなり刺激が強かったです。さすが日本三大奇祭と呼ばれるだけはあります。

 

近隣の人は参加者や遠くから来る知り合いにごちそうを振る舞うために『御柱貯金』なるものを7年間かけてするらしく、100万円くらい一気に使っちゃうそうです。ヤバすぎる!

 

溜めに溜めた元気とお金を一気に使うわけですからそりゃ勢いすごいはずだわ。納得。

 

次回の御柱祭は7年後ということで、その時には僕もアラフォーです。足腰が元気なうちに参加出来てよかった。

 

以上、諏訪大社・上社の御柱祭、山出し編でした!