eスポーツ、盛り上がってきてますね。
国内では一般プレイヤーの多いフォートナイトや荒野行動の大会が開かれていて人気の模様。
私は00年代からニコ動等でゲーム配信を見続けてきたので、人のゲームを観るという文化にどっぷり浸かってきた世代です。特にゲームセンターCXの有野課長が大好きで、粘り腰プレイを観ると応援したくなります。
で、eスポーツってどうなのよって思ったんですよね。海外ではいわゆるプロゲーマーと呼ばれるプレイヤーがめちゃくちゃ多い印象ですが、日本ではまだプロeスポーツの代名詞みたいな人は一般的ではありません。
なので、プロのeスポーツプレイヤーとそれにまつわる職業について、この本を読んでいろいろと考えてみました。
まずはeスポーツを語る上でなにかしら数字を示したかったので、わかりやすくお金の話から。
MOBAの賞金総額は2500万ドル
どんなジャンルでもそうですが、プロとして生きていくにはお金が必要です。
普通のスポーツと同じでスポンサーが付いたり、またゴルフやボクシングのように賞金メインで生活している人もいます。
このあたりはeスポーツも同じで、賞金額に注目してみたところ、MOBAという比較的新しいジャンルのeスポーツにおける2018年の賞金総額はなんと2500万ドルにも及びます。
2500万ドルですよ!!
25万ドルでもすげーわってなりますが、まさかの2500万ドルとは。最近のレートで日本円にして26億7000万円です。
子供の頃、ストリートファイターⅡの大会でトロフィーとか商品券とか貰ってたのを観た記憶がありますが、ケタが違いすぎる・・・。
この数字が今現在も伸びまくっているわけで、今年はどのくらいの規模になっているやら、想像もつきません。
これだけのお金が動いているということは、意味があります。 プロのeスポーツプレイヤーになるだけでなく、それ関連の職業も増えるということです。
当たり前ですが、ビジネスとして成立するということは子供の将来の夢にもランクインしてきますよね。
子供がプロゲーマーになりたいと言ったら
子供がプロゲーマーになりたいといって毎日ゲームばかりやっているという悩みをかかえた人がいるようです。
我が家にも小学生の子供がいて、ゲームはほぼ毎日かかさずプレイしています。
結論からいえば、どんな遊びでもアウトプットがあればOKと私は言うようにしています。
アウトプット=人の約に立つ事です。
ただ1人でゲームをやってるだけだったらそれは消費でしかないけど、例えばゲーム実況をして人に楽しんでもらったり、プロゲーマーになってゲーマーとしての稼ぎ方を教えたりするのであればそれは立派なアウトプットになります。
すでに子供達はゲーム実況で稼ぐYoutuber等を観ていて、ゲームで生活するというのは世の中に浸透しているんですよね。
で、よくある議題。
プロのeスポーツプレイヤーになるのに勉強は必要か??という話。 ここでいう勉強というのはいわゆる学校の勉強のことです。
以前ツイッターでちきりんさんが言っていたように、今は大学行くよりSNSを極めた方がコスパが良いのは確実です。
この本の巻末でも、プロゲーマーのDay1さんが「練習も大事だけどSNSの管理をすることが重要」と述べています。
ちなみに、ゲームキャスターの岸さんは、「英語がもっとできたら良かった」と何度も書いているように、eスポーツの世界は海外の方が進んでいるため、英語に限らず外国語の能力は必須項目です。
自己PRのためのSNS戦略と、チームに所属したり海外の大会に出場するための外国語スキルは磨いておく必要があるでしょう。
eスポーツには『ゲーム内カメラマン』の道もある
Youtubeを観てもわかるように、すでにメディアは動画が主流の時代で、ほぼ画面内で完結するゲームも当然動画で伝えた方が正確に伝わるはずです。
そんな中で、注目の仕事が『ゲーム内カメラマン』です。
ゲーム内カメラマンとは、大会中にプレイヤーとは別に映像だけを視聴者に届ける役割。
リアルタイムで良いゲームプレイを見極めて撮るというのは、eスポーツにおいて必要であり、また特別なスキルが要求されます。
なぜかというと、通常のカメラマンの画を選択するといったテクニックに加えてゲームの操作も必要になるからです。
また、そのゲームの一番の見せ所がわかっていないと視聴者は満足しませんから、そのゲームタイトルへの理解も必要です。
全プレイヤーの画面を録画しておいて後で編集して一つの動画にする作業もなかなか大変ですが、そちらのほうが時間をじっくりかけられるぶんリアルタイムのスキルは要求されません。
仮に、100人プレイヤーがいるフォートナイト大会の生中継を10人のカメラマンで追うとなったら、最初からわかっている注目選手を固定で5人が追いつつ、あとの5人は俯瞰でダークホースの選手を見ながらメインの選手を追う、、、といった感じです。
カメラを切り替える役割のスイッチャーも瞬きをする時間などないでしょう。
ゲーム内カメラマンは物理的にカメラを持たないですから、これまでのカメラマンとは勝手が全く違います。 カメラを操る手や画を決める足を動かすにはゲームの操作が必要になるからです。
今では想像しにくいかもしれませんが、これ、3年後には普通の職業になっているんでしょうね。
ゲーム内専門の生中継をする動画制作会社やイベント会社もメジャーになります。
ヒラノも今のうちに生中継の技術を身につけておこうかなーと思ってます。
eスポーツライター
eスポーツにもファンがいるので、大会や選手の魅力を伝える役目は必要です。
すでに存在する、野球ライターやサッカーライターに代表されるスポーツライターのように、eスポーツのライターもメジャーな存在になりつつあります。
一般的な歴史あるスポーツでは、新規のライターとしての参入はなかなか難しいですが、eスポーツは新しいジャンルやタイトルがどんどん出てきているため、これからでも参入するのは難しくないと思ってます。
当然、自身もある程度プレイしている必要があるでしょう。ゲーム好きでないとできない仕事ですが、ライターを目指している方は今がチャンスです。
プログラミングそのものがeスポーツに
私の子供世代である今の小学生は、プログラミング教育が必須です。
つまり、今後は息を吸うようにプログラミングのコードを書ける人材が増えてきます。
そのため、ゲーム内で自分でプログラミングをしたキャラクターを対戦させたりするといったことがeスポーツになる可能性がある、と著者は述べています。
私としては、次世代に流行るeスポーツはこれしかないと思ってます。
リアルタイムで相手の作戦に応じてどんどんコードを書き換えていって対戦とか、、、胸が熱くなります。 かなり期待できますね。
いろいろシミュレーションしてみても、eスポーツの未来には明るさしか感じません。
また、ケガでリアルスポーツを断念した選手がeスポーツの世界でプロになったりと、既に固定ファンがいる人が選手生命を延長できるので、枠を超えて夢が広がりますよね。
ヒラノも自分の仕事にeスポーツを取り入れていきますよ〜。