抜けられないトンネルは無い

鬱

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20代前半の頃から睡眠障害が出始め、仕事中に集中力が切れやすくなった。

 

病院に行った所、うつ症状との診断が下された。

 

当時を振り返ってみると、自信満々で全てをこなしてやる!なんて意気込みで生きてました。

 

そんなわけで仕事の評価も高かったです。

 

しかし急に眠れなくなったことで体力が低下し、物事をしっかり考えられなくなりました。

 

眠剤や抗鬱剤を服用すると、辛い気持ちは減ってくるのですが今度は頭が回らなくなります。生ぬるい暗闇の泥の中を自由に動けない状態です。

 

僕は生き急いでいました。あまりにも高すぎる理想に自分を追い込み、エンジンをかけ続けてオーバーヒートしてしまっていました。

 

通院する以外に改善の方法は思いつかず、3~4年間はずっと薬を飲み続る日々。

 

病気という認識を自分で得てからも、120%全てこなそうなんて思っていました。「全てできる」と思っていたんです。もちろん実際は違いましたが。

 

暗闇の泥の中でもがき続けながらも年齢を重ねてきて、その間にいろいろ失った物も多く、どうでもよくなってきました。

 

全て手放してもいいやと思った頃に、病院にも行かなくなりました。薬も無くなりました。

 

眠剤がクセになっていましたからあまり寝付けませんでしたが、仕事もロクにしていないので決まった時間に起きる必要はありません。

 

朝11時頃に起きて、ご飯を食べ、映画を観て、少し寝て、本を読み、午前3時頃になるとウトウトしだすという生活。

 

しばらくそんな感じでだらだらして、調子が少し上向きになった時に1人で台湾へ貧乏旅行に行ったりしていました。

 

そういった生活をそこそこ楽しめるようになってきて、ある種の壁を突破したのかなぁと思うようになりました。

 

1つは諦めてしまうということ。開き直って「出来ません」となったら案外誰かが助けてくれるものです。これはワガママに聞こえるかもしれませんが、自分で全てやろうと思っている、自分で背負う人は自己のプライドのためにやっている部分が多いんです。

 

そういったプライドを捨てて社会に接してみると、不思議と他人が援助してくれます。要するにプライド=自己防衛なんですよね。

 

お金を持っている状態の自分を守りたい人は、仕事に無理が出るかもしれません。

友達が多いという自分を守りたい人は、人付き合いに無理が出るかもしれません。

 

日本という資本主義の社会で生きている以上は、資本を得るために労働をすることが大原則となっています。

 

でも、自分の体調を犠牲にしてまで無理をすることはありません。そこそこで満足出来るようになれば良い。

 

主役の人は主役にしかなりえませんし、裏方の人は裏方しか出来ません。やらなくていいんです。ひたすら自分の役割を全うするだけで。

 

そんな感じで生きていたら、それまであてもなく走っていた真っ暗なトンネルを抜けることが出来たような気がします。

 

僕の場合は、そのトンネルの距離を自分のプライドで設定してしまっていたとも言えます。

 

この記事を読んでいる方で、今まさに辛い状態にある人がいるかもしれませんが、いつかその状態を抜ける瞬間が必ずあります。一生は続きません。

 

一生続いたら逆にすごいと思います。それはもはやそういう特性であって才能です。

 

僕の経験が何かのヒントになったり、少しでも楽になれたらと思ってます(^^)