岡山移住ブロガーのヒラノ(@gonkichi331)です。
先日、岡山の県南に行くことがあり、ついでに備前焼を見てきました。
僕が行ったのは岡山駅から徒歩10分くらいのところにある小さなお店です。
このお店はご主人が1人でやっていて「お気軽にどうぞ」という、半紙に書かれたいかにも手書きといった雰囲気の張り紙が入り口にあります。
お気軽にといわれたら入るでしょ。
そんなわけで、ちょっくら入って店主にいろいろ聞いてきました。
弟子が作った備前焼作品はなぜ安いのか?
お店に入るなり、店主のおじさんが「買わなくていいから説明だけ聞いてくれ」と。
こんな感じで、商売っ気ゼロの店主から備前焼についていろいろ教わったわけです。
僕は以前から素朴な疑問があり、焼き物などの弟子が作ったものはなぜ安いか、というもの。
これはなぜかというと、師匠が10日かけてじっくり焼くものを、弟子が作ったものは3日しか焼かない。つまり、焼く時の燃料コストが安い。
なるほど、コストの問題なのか!腑に落ちましたわ。
備前焼に使う土も、何トンでいくらとかそういう計算だそうです。ひょっとしたら師匠と弟子では土の違いとかもあるかもしれませんね。
師匠と弟子、素材の違いがもろに影響するというのは面白い。
備前焼の値段の違いは?
ただ、値段の付け方はそれだけではないようで、やっぱり外見が関係あるらしいのです。
備前焼だけでなくて、そもそも焼き物といわれるもの全般、値段の付け方がよくわからないですよね。
値付けのポイントは外側と内側の焼き色。
備前焼にはオーロラみたいな独特な色味があります。
この色味が内側にもしっかり入ってたり、中と外で変化が楽しめるような器は高い値段が付けられていました。
「内側が面白くないと、焼き物として面白くない」
こう言い放つ店主。
更に、
「ここには人間国宝の作品もあるけど、区別せず無名の人の作品と一緒に置いてあるんです」とのこと。
自分が面白いか面白くないかで商品を選択する店主、カッコイイわ。
正直欲しい、備前焼!
今回僕は備前焼を買わなかったのですが、店主のおかげでその楽しさがちょっとわかりました。
実際にいろんな器を手にとって触ってみると、土の雰囲気っていいなあという感じがします。
備前焼のビールジョッキとか、コーヒーカップとか欲しい。。。
僕は買うよりも作るほうが楽しい性格なので、1つ買ったら実際に自分で作りたくなりそうな気がしてなりません。
調べてみたら、岡山や倉敷には備前焼の陶芸教室で体験できる場所がありました。どこか行ってみようかな〜。