オネエ口調の男性とバーで遭遇した。
僕は来月から岡山に引越します。
東京生活もしばらくお預けということで、その日たまたま誕生日だった友人と近所のロックバーで飲むことに。
しばらくして、オネエ口調の男性(呼び方は『彼女』とします) と連れの2人の女性が入ってきて僕の隣に座りました。
彼女たちはすでに酔っている雰囲気。そして、
なにやら手相の話で盛り上がっている→僕の友人が食いついて話しかける
こんな感じで、狭い店内でそのオネエの彼女に手相を見てもらったりしていたら、なんとなく会話の輪が店内全体へと広がっていきました。
ちなみにオネエの彼女は僕と顔の系統が似ていて(濃厚系)年齢も同じだったのでふつふつとわいてくる親近感。
会話の流れで、僕が岡山に移住すること、ブログやリモートワークで生計を立てていきたいことを話すと彼女は、
「あんたちゃんと稼いでるの?そんなんでいいの?」
今の僕にはグサリと刺さることを言われてしまいます。話を聞いてみると、彼女たちはフリーの介護士とのこと。当然僕よりも収入は上のはずです。
自分はブロガーとしてはまだまだです。収入的にもはっきりいってまったく稼げていません。
「無職なのに岡山行くの?友達の誕生日なのにおごってあげないの?ダメ人間ね。」
彼女のその言葉はストレートに僕の脳内に響き渡りました。そうだ、僕はダメ人間なのだ。そういわれて反論の1つも出てきませんでした。
「こんな男はどうせ☓☓もひとりよがりでダメよ。ああ、絶対に付き合いたくないわこういう男は!」
次々と切られていく僕。オネエに言われているということも忘れ、男としても魅力ゼロと言われたことにヘコみまくり、その後も止まらない直球ストレートをみぞおちに喰らい続けます。
悔しい思いをしながらも、自分のダメ人間さを受け入れるしかありませんでした。
帰り道、決意したこと
別れ際に彼女は僕にこう言いました。
「さっきあんたが岡山行くって聞いて、なんかちょっとうらやましいなって思ったわよ」
なんで?と僕は聞き返しました。すると、
「私はフリーの介護士だから、どこでも仕事はできる。でも、友達が近くにいないのはやっぱり寂しいかなって」
僕は基本的には一人でも大丈夫なほうで寂しがりではありません。でも、そんな僕だって東京にいる親友と会えなくなるのは寂しいです。
めちゃくちゃハートの強そうなオネエの彼女だって普通の人間だったのです。
みんなどこかに弱さがあり、支えあうようにして生きているということをこの時実感しました。
僕は基本的にダメ人間で、仮に今後いくら収入や名声などが上がっても、ダメな部分は必ずどこかに残っていると思います。
ただ、自分の周りの人だけでもいいから一緒にいて良かったと思える人間に絶対になる。
そしてもう一度彼女に会ったら、僕がその後どう変化していったかを話したい。
そう決意した帰り道でした。