社員をうつ病に追い込む方法を書いた社労士に業務停止3ヶ月が下されました。
労務士、業務停止3カ月へ 「うつ病に」ブログで厚労省
愛知県内のベテラン社会保険労務士の男性がブログに「社員をうつ病に罹患(りかん)させる方法」と題した文章を載せた問題で、厚生労働省は4日、懲戒処分に向けた聴聞手続きを愛知労働局で開き、業務停止3カ月とする方針を本人に伝えた。
僕はこのニュースで今回の一件を知り、調べてみました。事の発端はこちらです↓
「社員をうつ病にする方法」ブログ書いた社労士、厚労省が調査へ
愛知県の社労士が「社員をうつ病に罹患(りかん)させる方法」と題した文章をブログに公開したとして、日本労働弁護団や全国過労死を考える家族の会など6団体は12月18日、社労士の資格を管轄する厚生労働省に、監督責任を果たすよう求めた。厳格な懲戒処分を下すことを求めているという。毎日新聞などが報じた。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/12/19/certified-social-insurance-labor-consultant_n_8844560.html
ブログのタイトルは「モンスター社員を解雇せよ! すご腕社労士の首切りブログ」というもので、内容がなかなか刺激的。(現在は閉鎖されていました)
卓越したセンスの使いどころに疑問
彼の書いたブログのタイトルなんかを見ると、うつ病の僕にとっては大変怒りに触れるものです。うつ病に追い込む方法とかを真面目に書いていたら、ひょっとしたら内容を真に受けて真似するバカが増えてしまうのではないかと心配になります。
もし、このブログ記事が元になって、僕や知人にとばっちりが来たりしたら本当に洒落になりません。
しかし、ブロガーとして社会に風穴を開けるような話題の選び方というセンスは良いのが、また一段と僕を複雑な気持ちにさせました。
素材選びのセンスはすごいくせに、立ち回りがヘタすぎます。ブロガーとしての才能は恐らくあったはずなので、もっと違う使い方をすれば人気になれたんじゃないかと思っています。
僕は彼の才能の使いどころに疑問を感じてしまいました。本当にもったいないと思います。
ヒール役を演じるのであれば最後までやりきらないとダメ
僕は悪役、いわゆるヒール役が好きで、アニメなどのカッコ良い悪役に憧れたりもしていました。
最近ですと、ユーチューバーのシバター氏が見ていて面白く、彼は他の有名ユーチューバーをディスったり煽るスタイルで動画をあげているYoutube界のヒール役なのですが、過激なことをやる割には愛嬌があって愛されキャラです。
https://www.youtube.com/watch?v=afxg4rAmx1A
途中で一歩も引かずにやり切るところも好感が持て、僕はついつい彼の動画に時間を取られてしまっています。
また、シバター氏は過激なタイトルをのせてきたりしますが「これはエンタメでありプロレスだよ」というのがわかる人にはしっかりとわかるようにやっています。(時々、冗談の通じない男子中学生などにイタズラされているところもあったりしてそれはそれで楽しめます)
今回の社労士の人の場合は、そのあたりのバランス加減が非常にハンパで、ブログの読者にわかりずらかったんじゃないかと思っています。
ヒール役に徹するならもっとおどけたピエロのようなキャラクターを作る必要があるし、こういう悪いことは絶対真似するんじゃないぞというメッセージが必要です。
また、炎上したり厚生省から処分されブログを辞めるくらいならヒール役としては甘い覚悟でしょう。もしその立ち回りをやるならば一貫したスタイルを最後までやり切らなければダメです。
こんな人が社労士をやっていて、多分今度も続けるということが僕は心配です。どうか彼の記事を読んで真似する愚かな人が出て来ないことを願います。
鬱バンザイ!