ブロガーが社会に与える影響が軽視出来なくなってきた。少なくとも僕はそうです。
僕の思い描く、ついつい頻繁に見に行ってしまうブロガーというのは、多かれ少なかれ刺激に満ちているし新しい事を教えてくれるものだったりします。
そうでなければ毎日見ません。
何故ブロガーの事をそんなに気になってしまうのか。
ブロガーと『たま』との類似性
ブロガーというのは、少し前の表現で言えば、ロックなやつだと思う。
ロッカーという言葉は便利なもので、ロック音楽を奏でるアーティストという意味もあるし、今ある価値観を壊していく存在という意味もある。
僕も過去にバンドをやっていたのでいろんなバンドマン達と接してきたのですが、ロックバンドをやってた奴というのは意外にも平均的な人間だったりします。
もちろん中には本当に狂った奴がいて、そういう奴のライブは楽しい事が多かったです。
ちなみに僕よりも少し前の世代になると、更にかなりの数の変人がいました。これは変人パーティーと言っても良いかもしれません。
更に昔になると、イカすバンド天国(通称イカ天)というテレビ番組があり、その中に『たま』というバンドがいました。
彼らは当時流行だったニューウェイブやパンクバンドの中で明らかに異彩を放っていて、高い音楽性とその変人っぷりをはじめて観た時は衝撃を受けました。確か中学の頃、青木の部屋に置いてあった録画されたビデオテープで観ました。
やはりたまで有名なのはこの曲でしょう。
まずメンバーのアクが強烈すぎる。演奏もハモリも上手いんだかヘタなんだかわからない。歌詞も意味わからんし曲の構成もおかしい。でもなんか上手い。
多分、上手いからこそ崩して演奏できるのだ。そして一度聴くとクセになってしまうというやつです。ああ、ブログを書きながらもリピートが止まらない。
出演者の方のコメントで「僕は好きだけど堂々と人前で好きと言えない、踏み絵的なバンド」というところからも当時から彼らの先鋭的な部分がわかります。
また、外見が当時のバンドとちょっと違ってなんだか怖くないし害が無さそうだなーという感じでした。これは最近のブロガー達のように、勢いはあるんだけど一見すると優しそうで害が無いように見えるのと同じです。
今でこそ、そういったアングラ的でかつセンスの良いバンドが沢山いますが、それは彼らが新たな道を作っていったからなんじゃないかと思ってます。
イカ天は音楽やステージングが激しかったり見た目がちょっと怖いのがカッコ良くてそこが魅力というバンドも沢山いましたが、たまというバンドには、自分の考えをきちんと押し出してその世界観や価値観を曲にするという魅力が詰まっているように僕には思えました。
もし興味が湧いた方は「オゾンのダンス」「ロシアのパン」という曲も聴いてみて欲しい。
既にロッカーのポジションを奪ったブロガー
ロックバンドというのは僕も未だに好きでよく聴いています。しかしそれは既に型にハマってしまっていて特に斬新な感じはありません。
今では音楽の教科書に載るほどの地位を築いたビートルズですが、親の世代になると、ビートルズなんて不良の聴くものだという価値観があったといいます。
「わけわからん」とか「子供が変になってしまう」という不安があり、親世代では学校の規則でビートルズが禁止になったほどの影響力だったそうです。
つまり、今ある価値観を壊して未来を示してしまうと、変化を恐れて不安になる人もいるということです。
価値観を壊して道を作るという意味では、今はプロブロガーが同じポジションにいます。
こういう動きをふまえて最初に思い浮かべるのはやはりイケハヤさんでしょう。
僕達はブロガー達に未来を示され不安になり、それが時として「嫌い」という感情として働いてしまいます。
イケハヤさんは既に大御所になったので、そのポジションを後続に譲ってそうな雰囲気です。別に彼は最初からロッカー的な立場を狙っていなかったかもしれませんけれども。
現在、一番ロックに生きてるのは若手のブロガーという勢いを持つ人達でしょう。
周りと合わないなーと思ったらブログを書こう
社会の中に生きていてもどうしてもはみ出してしまう人とか、頭のおかしい素敵な連中はみんなブロガーになればいい。
じっとしていられない、一定の場所にいられない人なんかはそれだけで平均値の人よりはブログの才能があると思います。
ブロガーが飽きたらまた他の形態が生まれてくると思います。恐らく動画や生配信に移り変わっていくでしょう。
文章を書くのはタダです。お金のかからない無料ブログもあります。
自分は普通にしているつもりなのに何かがおかしい、そんな人はブログを書いてみませんか?
鬱バンザイ!