今の環境が辛かったら、自分の身体が求めている場所へ今すぐ行こう

与那国島の観光

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人間は、自分の身体が求めている場所に来るとずっとそこに居たくなる。

僕にとって、冬の八重山諸島がそうだった。

1〜2月は曇りがちな八重山諸島の島々だが、晴れた日には最高に気持ち良い天気になる。

こんな時は自転車やバイクを借りて、ただひたすら走る。走る。

僕は、生き物すべてにおいて、身体に合う場所と合わない場所があると思っている。

常に上がり続ける向上心を持っていて、他人との物理的距離が近い場所が好きな人にとっては、都会というのは天国だろう。

しかし、エネルギーは無尽蔵ではない。エネルギッシュでもやっぱり時々疲れてしまう人が大半で、その証拠に、都会ではエネルギー切れになり自ら死を選んでしまう人が多い。

そんな時は、一度競争力の無い場所に行ってもいい。

競争に負けることで増えたマングローブ

沖縄で例えるなら、マングローブだ。

山での競争に負けたマングローブは、木を生やす場所を海辺に選んだ。本来、マングローブは山の植物で、塩を処理する機能を持っていなかった。

マングローブが海に来た結果、葉っぱに塩分を集めて落とすという技を身につけたのだ。

その場所が持つ負の条件を克服さえしてしまえば、そこは自分にとって都合の良いフィールドになる。

僕は暑いのが得意だ。逆に寒いのはめちゃくちゃ苦手で、寒くなるとなにもできなくなってしまう。

冬に雪を見ながら温泉入ったりするのは好きだけど、やっぱり暖かい場所が居心地がよくて、その場所にずっと居たくなってしまう。

暑いのが苦手な人には地獄である南国も、僕には都合の良い場所なのだ。

乾燥肌だったり腰痛だったりすると、特に寒い地域は辛い。

沖縄でしばらく過ごしていたら自分の乾燥肌がいつのまにか解消していたことに気づいた。

元々、半島の田舎町の海辺で育った僕は、海が近くにあるというだけで何かがリセットできるような気がしている。

海辺に住んでいる人はわかると思うけど、車や自転車はすぐに錆びるし、台風で時々天候が荒れたりもするけど、それでも海辺にいると落ち着く。

人生の半分くらいは海風の潮の匂いにまみれて生きて来たので、離島に行くとなんだか懐かしい気持ちになる。

僕は、南国の海に行ってもマリンスポーツなどのリゾート的な楽しみ方はあまりしない。ただその場でぼけーっとするのが好きだ。

昔からしてきたことをただ場所を変えてしているだけなんだけど、それが1番エネルギーをチャージできる。

そうしてエネルギーが溜まってくると、晴れ間を狙ってジャングルの川でカヌーを漕ぎに行ったりする。

辛い感じるならその場所はあなたに合っていない

今、辛い気持ちを少しでも持っている人は、すぐにでもその場を離れて欲しい。

無理をして何かをする必要など全くなく、マングローブのように生きやすい場所を選べばいいだけだ。

例えばそれがどんどん変化する人は次々と移動し続ければいい。

いずれ体力の低下とともに一点に落ち着くので、それまで蓄えてきた、場所による相対的な違いを生かして何かしらのメリットを提供することができる。

例えば、僕が知るところでは、その昔、世界各国を巡ったという人が経営しているバーがある。

そのバーでは、マスターの話を聞くのが面白いので客はしっかりとついているという仕組みだ。

持ってきた経験はいずれ何かの生産ができる。貴重な体験や知識を持っているほど他者との差がつけられる。

今は世界一周なんかは誰でもできるので特に価値はないけど、例えば『アフリカに長期で移住経験がある』とかだとまた話は別になる。

まったく知らない場所に住むにはその場への適用能力やコミュニケーション能力が必要だからだ。

そういった力は必ずその人にオリジナリティとなって技術や知識として蓄えられる。

環境の変化に不安を感じる必要はない

今の環境が自分に合っていない時、移動することを考えたときにやっぱり不安になる。

岡山への移住や、八重山諸島に長期滞在をしている僕もそうで、不安になることはいつだってある。

ただ、先ほどのように、貴重な体験や知識を得た人は多数派との差があることは明白で、それを元になにかしらできると思っている。

だから、不安な人にこそどんどん新しい環境へ行き開拓してほしい。

実際、僕自身、岡山で得たものはかなり大きく、直前に住んでいたのが東京からだったため、感じる差も大きかった。

日々新しい出会いがあり、そこでわかったことがいくつもあり、いずれ自分の仕事に活かしていけると確信している。

今の環境があなたにとってちょっとでも辛いと思うのなら、不安を感じる必要はないので、迷わず動いてほしい。

やってみて例え失敗したとしても、その場所での経験は必ず生きるはずだから。