最近、立て続けにSONYのイヤホンレビューをしているヒラノ(@gonkichi331)です。
わたしは音楽歴21年、元バンドマン、ボーカル&ギターと作曲をメインで担当していた、無類のイヤホン好き野郎です。
【3,000〜5,000円台】SONYの低価格イヤホン3機種を10時間聴いて比較した
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ここ5年近くは、海外製品こそ安くて音もデザインも良くて至高という流れですが、音響機器では国内メーカーの盛り上がりがまた来てる気がするのでSONYの新しいイヤホン『SONY WF-1000X』に期待を込めて購入してみました。
SONYの「完全無線ワイヤレス」WF-1000Xを使ってみてわかったのは、やはりBOSE系のものに比べてノイズキャンセルの強さが甘めに設定してあるということ。去年試したSONYのヘッドホンは外部の中音域が抜けるようになっていたけど、今回はどうなのか調べてみます。 pic.twitter.com/ADDXZC2Fl1
— ヒラノ=ポートフォリオワーカー (@gonkichi331) October 6, 2017
ケーブルレス&ノイズキャンセル機能付き SONY WF-1000X
なにやらすでに話題になっているらしく、わたしの大好きな宇多田ヒカル氏がプロモーションしている模様。
SONYらしくクールな印象ですよね。
わたしはこちらをeイヤホンで購入。価格は26,870円でした。
前回購入したRHA-MA650のポイントがちょっとあったんでそれを使って差額は25,500円程度でした。
購入してからわかったことですが、価格.comを見ていたらeイヤホンより安い店舗がありました。
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わたしは熱烈なeイヤホンファンのため、勢いで購入してしまった結果がこれです。。
信頼のあるショップから買ったんだぞーー!という負け犬の遠吠えをさせてもらいましょう。
勢いがあってこその『人柱レビュー』です。
実際にはお買い物ポイントが10%付くため、ずっとeイヤホンで継続購入する前提であれば価格的には一緒くらいでしたけどね。
さて、これまでわたしが使ってきたノイズキャンセル機能付きのイヤホンは、有線式のオーディオテクニカ→以前レビューをしたBOSE QuietControl 30ときて今回3製品めです。
オーテクのはそこそこ良かったのですが、こちらはケーブルが断線し、後継機種が出ず諦めました。
続いて使ったBOSE。こちらは無線で更にノイズキャンセルのためどうしても音質面が犠牲になってしまっていました。ノイキャン性能は最高ですがハッキリ言って音質はクソです。
果たしてSONYはどうなのか?
そこがどうしても気になってしまってしまい購入しました。SONY全盛期を知っている、アラフォーに突入した懐古厨な一個人のオーディオファン的には、まだいけるだろSONY!!って感じで勝手に思ってます。
WF-1000Xの機能はこんな感じ
ケーブルレスイヤホン
まずはケーブルレス機能。
耳穴でイヤホンをホールドする、いわゆるAir Pods的なやつですね。
イノベーション的には完全なる後出し感は否めませんが、SONY WF-1000Xの外観のスタイリッシュさはSONYらしいです。
外音を取り込んで周囲の音が聴ける
ノイズキャンセルイヤホンって、外の音が消えるので外出中なんかは自転車の音がわからなくて危なかったりするんですよね。
わたしはいつも地下鉄に乗る時は車両の音がゴーゴーとうるさいんで、必ずノイズキャンセル機能をオンにします。
何もない人もいないところならいいんですが、使う場所が問題になる場合があります。
都内に住んでいる方ならわかると思いますが、都営地下鉄と東京メトロの乗り換えの距離が短かったりします。横着してそのまま移動しようとすると人にぶつかったりして案外危ない思いをするんですよね。
で、そんな危険を回避するためにSONYのWF1000Xにはアンビエントサウンド(外音取り込み)モードが搭載されているらしいのです。
『ユーザーの行動を分析して自動でノイズキャンセリングや外音取り込みのモードを切り替える事が可能』とのこと。
前述の地下鉄の乗り降りなんかのシーンではいちいちイヤホンの操作をしていると非常に危険ですので、こういった機能がちゃんと動いてくれるなら便利ですよね。
専用アプリでノイズキャンセルと外音をコントロールできる
SONY WF-1000Xには先ほどの外音の入れ具合をスマホアプリからコントロール出来る機能があります。
3択でサクッと切り替えられそうなのがいいですね。
同じく無線式ノイズキャンセルイヤホンであるBOSE QuietControl 30にもこういったアプリが付いていますが、コレけっこう使えるんですよ。
以前、わたしがヘッドホンを試聴しにいった時はSONYのノイズキャンセルは惨敗という結果でした。
音質はクセや好き嫌いもありますから、実際に使ってみないとわからない面もあります。
現在予約中なので届いたらこちらの記事で追記してレビューします!
SONY WF-1000Xが届きました!!
SONY WF-1000X・到着!そして実機レビュー
とりあえず箱はこちら。ドキドキ開封です。こんなにテンション上がってるの小学校のスーファミ以来かもしれない。
パカっと開けると、、、
さらにグレーの蓋をあけると!!
ドドンッ!!
でました。SONYメタリック。いかにもなきらびやかさです。高級感ありますね。色はシャンパンゴールドを選びました。
SONY WF-1000Xの付属品はUSBケーブル、イヤーピースなどなど。
中身はさきほども載せたこちら。
裏面は充電用の端子が付いてました。
さっそくレビューのために試聴しようと思ったらバッテリーが充電されていないことに気づき、とりあえずバッテリーオン!!
多分これであっているハズ、、、。
〜20分後〜
点滅するけど使えん。なんか充電されてないっぽい。。。
ちゃんと説明書を見て再充電にチャレンジ。
正しい充電方法はこうでした↓
久しぶりにちゃんと説明書見ました。国内製品ってやっぱりなんだか使いづらい。。
Apple製品に慣れすぎてしまった残念なアラフォー男子のヒラノでした。
ちなみに、正しく充電されているとイヤホンのランプが赤く光ります。
アプリインストールとかなんやかんや設定したけど、ここははしょって、、、(後日追記します)とりあえずON!
SONY WF-1000Xの音質はどうなのか?
一発目は下記のハウス系の音楽から聴いてみたんですが、ベース音がグイグイきてなかなかいいのではないか?という第一印象。
音源はiPhone&itunesでMP3、ビットレートは320kbps。
SONY WF-1000Xは少なくとも、今愛用しているBOSE QuietControl 30のような音質のショボさはありません。
やっとBluetooth無線&ノイズキャンセルの時代がきたかもしれない!?
高音域のレビュー
洋楽ボーカルの子音が聞き取りやすいながら、強調されすぎていない感じが良いですね。
よくあるドンシャリ系イヤホンにありがちな誇張されたギラついた高音ですと、30分程度で耳が疲れてしまいますが、このくらいの味付けならいいなあと思いました。
最初聴いたのが打ち込み系音源だったので、次はSPECIAL OTHERSのLaurentechで高音域を探ってみました。
SONY WF-1000Xでローレンテックを再生。ドラムスの最高音部である金物系楽器に注視してみました。
ハイハットのキレもそこそこ、ライドやクラッシュ等のシンバル系も耳に痛くありませんでした。
わたしが好きなのは、スネアドラムのスナッピーのシャリシャリした音ですね。ここがしっかり表現されていれば、いい高音域だなあと思います。
ワイヤレスイヤホンですと、高音の最後にあたる減衰音(音の終わり際)が不自然な処理でダメだったりするんですが、これは案外自然な鳴りでした。
BOSE QuietControl 30で感じていた気持ち悪い減衰音はSONY WF-1000Xにはありません。
有線式に比べればもちろん変な部分はあるんですけど、減衰音に集中しなければ許容範囲でした。
邦楽ボーカルの息遣い、ウィスパーボイスも強調されすぎてないにもかかわらずしっかりとらえることが出来て良かったです。
後述するBjorkの音源を聴いた時にわかったんですが、高音部を担当するストリングスの細かい表現力がもうちょい欲しかったかなーというところでした。
ただ、ストリングスにかけられたエフェクトであるリバーブの再現性がちょっと甘かったですね。
中音域のレビュー
シンセやギター等の中音域は埋もれることなく聴くことができました。
歌モノに関しては、しっとり系のボーカルを細部までガッツリ聴くぜ!って感じではないんですが、決して奥まった感じは一切ありません。
女性ボーカルのチェックではBjorkを聴いてみました。
Bjorkが近くで歌ってくれてる感がぼちぼち出ていて良かったです。
低音域のレビュー
SONY WF-1000Xの低音域、割とズンズンきます。普段からSONY使ってる方はわかると思いますが、いわゆるSONYらしい低音です。
試しにMonicaの「Before You Walk Out Of My Life」を聴いてみました。
これに限らず、R&Bなんかのトラックですと、最低部であるドラムスのキック音が強く押し出されるのが気持ちいいです。
あと、Perfumeのチョコレイト・ディスコを聴いてみたところ、シンセベースのブリブリとした感じがハマりました。
どうやら低音〜中低音部にかけて程よく鳴らしてくれるチューニングのようです。
ちなみにわたしは低音フェチではないので、そんなにキック音の量感はいらない派です。でも楽曲のコード感がブレるのが嫌いなのでベースはある程度欲しいです。
このイヤホンは楽曲によってはちょっと最低音部の強調がエグいなあというところもありました。
解像度のレビュー
お次は解像度。
ボーカルがモヤついていないのが良かったです。コード感も悪くありません。
解像度についてはかなりクッキリしているほうだと思います。
特に低音に量ばかり求めるイヤホンはベースが音痴になりがちで、そうなるとコード感が失われて気持ち悪いのですが、この機種にはそういった部分はありませんでした。
音場の広さをレビュー
次は音場の広さです。
わたしは音楽活動をやりまくっていた時代にレコーディングに入っていたせいで普段はモニターイヤホンライクな物を愛用しています。なので割と音場の広いイヤホンが好きです。
SONY WF-1000XはBA型イヤホンのような超広いわ〜!ってことはないんですが、ワイヤレスでしかもノイズキャンセリングオン状態でこれはなかなかすごいんじゃないかと。
左右の広さを確保しつつ、定位感も悪くなかったです。
中田ヤスタカ氏のような、音場の広さをフル活用してくる楽曲はかなり気持ちよく鳴らしてくれますよ。
SONY WF-1000Xのノイズキャンセル機能は?
我が家には金魚用の水槽が2つあり、平常時からどこの部屋にいても水の音が聴こえる環境にあります。
この水槽から頭部までは約1mの距離。位置関係は真後ろにある状態での試聴です。
音量はiPhone 6 Plusの音量で「4」に設定。
わたしの場合はいつもそうですが、耳を保護する目的で小さな音量にしています。
今回も、自分的に音楽が大きくない程度の音量で聴きました。
ちなみに音量は音源の音圧にもよるんですが、80’sなどの古い音源は比較的音圧が弱いため、誤差を避けるために00年代のEDMなども聴いて調整しました。
SONY WF-1000Xのノイズキャンセリング機能をオフの状態で聴くと、ぼちぼち聞こえます。カナル型とはいえ、やっぱり聴こえてきます。
これは音楽を聴いている最中も同じで、水槽のろ過装置から「ジョロジョロ」と聴こえていたのが、ノイズキャンセリング機能をオンにすると「チョロ・・・チョロ・・・」とわずかな水音が聴こえてくるレベルにまでノイズが低減されました。
ノイズは完全には消えていないのですが、例えば前奏や楽曲中の静かな箇所(ドラムとベース無しでピアノ&歌のみの静かなところ)以外ではさほどノイズは気になりませんでした。
外でノイズキャンセル使ってみた
家だけではわからないので海辺に来てみました。
またもや水場ですが、一応車がそこそこ走っている道路に面しているため、ある程度の外音テストはできるのではないでしょうか。
約30分ほど試聴。
途中でやってきた、500mくらい遠くを走る救急車のサイレン音は認識できました。
で、海辺で聴いてみたら調べるべきはやっぱり『波音』ですよね。波の音は全体的にコンプレッサーがかかったようになり、ノイズそのものが音楽に対してのBGMみたいになってました。
まあ音楽は楽しめるんですが、全部のノイズが消えるか?といわれれば消えませんでしたね。
なので、全てのノイズを消し去りたいという方にはSONY WF-1000Xではなく、BOSE QuietControl 30を推奨します。
ノイズキャンセルの行動検出機能について
SONY WF-1000X特有の機能として、先ほども書きましたが『行動検出』があります。
歩いている時は歩いている時のノイズの打ち消し具合、止まっている時は止まっている時の、乗り物は乗り物の、といったように、ノイズキャンセルのかかり方を行動シーンにあわせて自動で変更してくれる機能です。
今回はこれを常時オンにした状態で散歩をしてみて検証しました。
操作はアプリで『アダプティブサウンドコントロール』をオンにするだけ。
歩いている→座る
とりあえず先ほどの写真のあたりの浜辺に座って試聴。すると、、、
海辺に座っているのに「乗り物に乗っている」だと、、、?
ちなみに、これはスマホでレビューのメモをとりながら音楽を聴いている状況です。
もしや、スマホのフリック入力をしていると、電車やバスの揺れと認識されるってことでしょうか?
座っている→歩く→また座る
そしてまた散歩を再開。
座ってるときから歩き出したときは、「ピローン」とイヤホンから音が鳴り、ノイズキャンセルが切り替わったのがわかります。
しかし、問題は歩いてから座ったときです。
座ってから3分くらい経っても、「歩いています」という表示のまま、一向に戻る気配がありません。
そのまま再生を続けましたが、変わらないので一旦オンをオフにして、もう一度戻してみたところリセットされました。
行動検出機能は箱出しからすぐの状態では使い物になりませんでした。
もし学習機能などあるなら今後改善されていくのかもしれません。
ケーブルレスイヤホンは耳から落ちないのか?
わたしが最初懸念していた「落下問題」についてです。
結論からいいますと、わたしがSONY WF-1000Xを装着して音楽を聴いている時は一度も落ちませんでした。
ただ、地面に排水溝がある場所などではやはり下を見てしまって、結果的に危ない思いをすることも。
ちなみに、ホールド力は悪くないので慣れてしまえば大丈夫です。
このへんはスマホ歩きの危険性みたいなもんで、心配な方は歩行中は使わないというのを徹底したほうが良さそうです。
SONY WF-1000Xのバッテリーのもちは?
フルに充電した時にイヤホンをオンにすると「Battery power High」のアナウンスが流れました。
フル充電状態から約1時間聴いたあとにもう一度チェックしてみたところ「Battery power Medium」でした。
大体3時間が目安らしいですが、オートオフ機能は無いようで、音楽の再生をやめた状態で耳から外して置いておいたらすぐにバッテリー切れをおこしてしまいました。
バッテリーについてはもう少し詳しく調査していきたいと思います。
Twitterの反応はこんな感じ
いつもイヤホン情報をTwitter上でも見たりするんですが、今回はかなり情報が多い印象でした。
時代は有線じゃなくて完全独立型のケーブルレスですね。次世代来てます!
・通話もできて良い感じという意見
SONY WF-1000X
ワイヤレスイヤホン
今度BOSEも出るみたいだけど
気になるなぁ!
通話も出来るし!
かなりいい感じ♪∠( ˙-˙ )/
♥ pic.twitter.com/SdQQGRrsdR— つよ (@tuyo5324) October 11, 2017
わたしが大ファンのeイヤホン様も↓
そして最後はSONY初の左右独立型イヤホンWF-1000X!
今まで数々の独立型イヤホンを聴いてきましたが、純粋にスゴいイイ音!
フィット感もよくちょっとやそっとじゃ絶対に外れません!
これは本気で欲しい!(*^^*)#SONYhttps://t.co/Fq3ETTKpFq pic.twitter.com/bhbexBip1L— たっきー e☆イヤ名古屋 (@eear_tackey) October 7, 2017
SONY WF-1000Xのレビューまとめ
現状、たまに音が切れることと、行動検出には問題があるものの、音質そのものは良かったです。
安価な有線イヤホンよりも音楽を深く楽しむことができました。
完全独立型ワイヤレスイヤホンSONY WF-1000Xのレビューを更に更新しました。
充電は持たないけどケースがあればOK。音質はそのへんの有線イヤホンよりもぜんぜん良いです。 #SONY #WF1000X #レビューhttps://t.co/2AzQcfE2d2— ヒラノ=ポートフォリオワーカー (@gonkichi331) October 22, 2017
ノイズキャンセル機能については、MAX状態ではかなりの遮蔽力があります。
ネックバンド式を含むノイズキャンセルイヤホン全体で考えるとBOSE QuietControl 30より若干劣る程度でした。
わたしのように音過敏の人なんかは、カフェなどで使った場合に会話がちょっと気になるかもしれません。
というわけで、わたしの場合はまだBOSE QuietControl 30が手放せないですが、手軽に持ち出せて外でもクリアに音楽を聴きたいという方の選択肢としては充分にアリだなと思いました!
ソニー SONY 完全ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000X : Bluetooth対応 左右分離型 マイク付き 2017年モデル ブラック WF-1000X B