『お一人様』といえば一昔前までは変な人というイメージでした。
僕が子供の頃は、カラオケや居酒屋、ファミレスに1人で行って普通にご飯食べたり遊んだりしている人は『変人』で片付けられてました。
今やそれが当たり前になっています。カラオケに至っては専門店のヒトカラなんてのもあります。
2016年は『全員お一人様発信時代』が来る
これまでは『ちょっと変わった人達』が自分の欲求を満たすためだけに1人用のサービスを楽しんできました。
しかし、今は1人で話していても、実はフォロワーがいて後で結果的に対話形式になるという構図が出来上がっています。
簡単に説明すると、『孤独のグルメ』です。
中年のオジサンがただ1人でご飯を食べているという漫画が原作のショートドラマなのですが、コレが非常に面白い。
基本的に主人公の心の声のナレーションだけで進行していくドラマで、人気に火が着いて深夜枠にもかかわらず5%という脅威の視聴率を叩きだしています。
僕はhuluでこのドラマを発見した時に思わず一気観してしまいました。
このドラマの魅力は、『個人のエゴが表面化している』という点です。
通常、話しというのは相手がいるものですから、内容には多少なりとも相手の影響があります。
しかし、1人で何かの物事をしながらそれに向かって話をしている時は、完全に自分だけのペースで進めることが出来ます。
孤独のグルメの場合は、主人公の井之頭五郎が出てきた食べ物に対して感想を述べたり、お店の印象を心の中で語っているといった具合です。
1人での心の中の語りは、他人の影響がありません。エゴ丸出しでも誰にも文句を言われません。それをそのまま垂れ流しにしている点にこのドラマの特徴が出ています。
個人の本音のエゴの部分を聴いて、視聴者がツッコミを入れるという形式が大変新しいなと。
ちなみに主人公演じる松重豊さんがこれまた良い味出してます。松重さんホントにカッコいいです!
動画サイトにもお一人様の波が来ている
以前、【野外生活】ニコ動で僕がハマったアウトドア系UP主まとめでも書きましたが、私の好きなニコニコ動画のUP主にソータローというソロキャンプの実況者がいまして、彼は基本的に1人で動画に出演しています。
彼の場合は、テレビに出演する芸能人などではなく、Youtubeやニコニコ動画に投稿をしている一般の方です。世間でいうところのいわゆる『Youtuber』的な存在。
彼の場合は恐らく動画投稿が仕事ではないので、好き勝手やってることをみんなが見ている感じの雰囲気です。
特に、1人でキャンプに行って釣りをしたり、取った魚を調理をする場面でひたすら語っているので、長期間1人になるというところが他の動画投稿者との違いでしょうか。
もちろんキャンプ中の彼は後々動画を観るリスナーのために話しているわけですが、人は長時間1人になると、精神を保つために1人でも心の中の会話を言葉にして語りだすんだろうなーと僕は思います。
ニコニコ動画で彼の動画を全て観ましたが、僕が見た中では他の人と一緒にいるのを観たことがありません。
他にも1人で動画投稿している人は沢山います。でも1人になる時間が少ないせいかエゴがあまり観られません。
もう一つ理由がありまして、恐らく、動画を録画している最中に『カメラの向こうの視聴者』を意識しすぎて既に対話形式になっているということもあります。つまりこれは『既に相手の影響を意識した上で語っている』状態です。
現在、彼のような『心の声丸出し一人語りの人』が本当に増えていて、心底楽しませてもらっています。
誰でも出来る一人語り
スマートフォンや安くて高機能な録画機器の普及で誰でも発信出来るようになりました。一人語りはもう一部の人達の表現ではなくなりました。今後益々増えるでしょう。
鬱の人は結果的にお一人様プレイになる頻度が高いので、心の声、エゴの部分をもっと垂れ流しにしてしまっていいと思います。問題提起したり人を楽しませたりすることが出来るからです。
2016年~2017年にかけて全員お一人様発信時代になります!
僕は新しい時代が楽しみで仕方ありません。
鬱バンザイ!
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