お金も働く気も無い僕にも、少し前に彼女がいた時期があります。
ある日、寝ようかなと思っていたら、彼女からLINEがありまして。
『そろそろ結婚したい』という話でした。
僕もいろいろと上手くいったら最終的には結婚かなというのはあったので、それには賛成で、そのためには二人で知恵を絞って生活コストを下げないといけないなという話をしました。
彼女のほうは、今すぐどうにかしたいということで、そういったことはあまり考えたくないなあといった感じでした。
お互い協力して考え、生活スタイルを作っていくという生き方を、僕が上手く説明出来なかったことで悲しい気持ちにさせてしまったかなと思います。
僕も先のことを考えたいし、結婚したいし子供も欲しいということを話しました。
そして次の日のこと。
「タイミングが違うかもしれない」「好きだけど別れたほうがいいかな、、、」
と彼女からのLINEがありました。
大事なことなので会って話したかったのですが、お互いに体調不良が続き時間がなかなか合わず、このような結果になってしまったのかもしれません。
今回、LINEで決着をつけようとしていただけに、既に別れをほぼ固めた上で切り出したということだったのでしょう。
女性というのは男性よりも生物としてより完全体に近い存在なので、そういった意味でも彼女の判断を信じています。
しかし、今までよくぞこんなダメ人間と一緒にいてくれたと思う。そのことに、本当に深く感謝しています。彼女には自分の希望する道で幸せを掴んで欲しいと願っております。
恋愛にはコストがかかり、結婚はコストが減る
恋愛をしようとすると本当にいろいろとコストがかかります。気持ち的なコスト、時間的なコスト、金銭的なコスト、様々なコストがかかりますが、つまりそれだけ贅沢な体験なんだと思います。
僕達は、この恋愛という贅沢なことを万人に起こる当たり前の事のように思っていますが、これは奇跡みたいなものなので、恋愛というのは一部の人達がたまたま成立した特別なことだと考えたほうが楽です。
恋愛とバンドは似ているよね、とよく音楽仲間と話したりします。お互い好きである状態というのが継続しないと恋愛は成立しないし、時間が立てば消えることだってあります。『音楽性の違いで解散』みたいなものです。
これが結婚ならば、一緒に住む前提であれば単純に稼ぎ手が増えて固定費が減るのでコストは減り、更に税金控除や手当てなども場合によっては付きます。少なくとも独身であるよりは何がしかプラスになる可能性が高いです。
今後の社会は、『恋愛ナシの結婚』という、贅沢を取り除いた究極シンプルな形に進もうとしています。
もはや同性同士で住むのもある種の家族であり結婚と考えても良い時代になったと僕は思います。
月収1500円のホームレスが結婚する時代
僕がたまたま知りあった人の中に、ホームレス小谷という、ホームレスをしながらライブイベントなんかを企画したりしている面白い男がいるのですが、この男は既婚でして、お相手の女性が結婚するときにこんなことをいっていました。
「ホームレスと付き合うのは嫌だけど、結婚ならいいよ」
ホームレスの彼は、自分の1日を50円で売っていろいろな手伝いなどもしています。収入でいえば最高1日50円しかもらえないので、フルで働いても月収1500円です。
年収200万円でも結婚は難しいといわれているこの時代に、最高に稼いだとしても年収たったの18000円の男が結婚する現実があります。
ちなみにお相手の女性の方は20代で外見も可愛らしく、更に料理がめちゃくちゃ上手い人です。本当に羨ましい。
僕は、まず恋愛ありきではなくて、自らの意思で最初から結婚を選ぶというスタイルに未来を感じました。確か彼らが知り会って3度目の事だったと思います。
僕自身も、誰もが恋愛を経験して当然という昔の価値観のまま10代20代を過ごしてきましたから、まず結婚してみるということにビックリすると同時に、将来安心して生活する方法を見つけたような気がしました。
個人が生きにくい時代になればなるほど、このような周りの人と協力しあう生活スタイルが多くなっていきます。男女の結婚だけではなくて、同性同士もあるし、友達同士で養子縁組をしたり結婚のような形を取ることもあるでしょう。
とりあえず、僕は彼女に見事に断捨離されてしまったのでこの先は新しい生活に突入しようと思います。
鬱バンザイ!